話し方講座【話す前に、ちょっと待った! 】
[ 話し方 簡単WEB講座 ]
気象予報士の資格を取ることは、とても難しい。私には絶対に取れそうもないけれど、合格率4%の難関を突破した気象予報士の彼女とお食事する機会がありました。ここぞとばかり「明日の天気は? 」「まだ涼しくならないの? 」などなど質問をしてしまいます。
テレビで天気予報をしている彼女には、色々と気をつけていることがあるのだそうです。毎日、毎日起こる様々なエピソードを聞かせてもらったのですが、そのなかでも“なるほど~そこまでもね……”という話を聞かせてもらいました。
今年も大きな台風がたくさん来ましたね。久しぶりに関東にも上陸して、日本列島が被害に見舞われました。台風の被害に遭われた方、こころからお見舞い申し上げます。たとえば、台風が来ているこんなときは、番組で決して派手な衣装は着ないようにしている、のだそうです。髪型もあまり派手にしないようにするのだとか……。被害が大きくなってくれば、BGMも流さなくなるのだと、いうのです。なぜそうするのかといえば、台風の被害に合われている人がいる以上、自粛しようという考えでやっているのことなのだそうです。
確かに、もし自分が被災して避難所でテレビを見ていたとしたら、あまり楽しそうに台風の話をされたりしたらきっと嫌ですね。こういうことは、決まりごととしてなくても人のことを思いやれば考えられることですね。
「自分の意見を言いたののだけど、どこまではっきり言ったら言いのですか?」という質問をよく受けます。こんなふうに迷うときは、そのまま言うとまずいかな~? これは言い過ぎかな? と感じている時でしょう。決して自分が言いたいことを言うな、というのではないですが、やはり言い方、ことばの選び方を考えてみたらどうでしょう。
たとえば事故が起こった時の被害者と加害者との関係をみて「どっちも悪いんじゃない?」とあなたが思ったとしたら……。その意見を言う前に少し考えてみたらどうでしょうか? 自分の意見を話す目の前に、その被害者の方がいたとしても話せる言い方だろうか、ということを意識してみましょう。その当事者が聞いたとしても失礼にならない、相手が傷つかないような言い方で話すように努力しましょう。
自分の意見を言ったはだめだ!というのではないです。ただ言葉の選び方を気をつけるという、ちょっとした心遣いがあると良いと思います。気遣うことをわかったいるようでも、ふと忘れてしまいがちです。自分の言いたいことを言うときには、その言葉を聞いて嫌な思いをする人、傷ついてしまう人がいないかを、もう一度、考えてから話しましょう。
天気予報士やキャスターの方も、災害が起こったり、不幸があったときは自粛するように、ラジオ番組もかける選曲に気をつけているんです。あまりにも攻撃的な曲は掛けないようにするといったことです。こういう気遣いは、是非、日常でも感じられると良いですよね。話す前に、その言葉を受け取る相手のことも気にかけて下さい。すると「そんな風なつもりじゃなかったのに……」という誤解を生むことが少なくなるかもしれませんね。
